かわいいを演じるのは女性の権利

男女の区別なく、初対面の相手や好意を持つ人を前にすると、少しでも良く見せたいと思うのはごく自然なことでしょう。できるだけ自然にふるまっているつもりでも、周囲から見ると無理していたり、故意に良いイメージを与えようとしていると映るかもしれません。これがエスカレートすると、周囲の人たち、特に同性に対して不快感を与えることにつながります。とりわけ、この傾向は女性に多く見られるといわれています。男同士なら、笑って済ませることも、女同士だと強烈な悪意と嘲笑の対象になる可能性があります。男の前でいい顔をする女は最も同性から嫌われるタイプだというのが定説です。しかし、一歩引いて冷静に考えると、それもごく自然なことではないでしょうか。日本の女性の多くが、子供のころから女の子として育てられています。つまり、女の子は女らしくといわれ続けて成長してきたのではないでしょうか。それは家庭でも学校でも同じような環境だったはずです。男らしくや女らしくという言葉の具体的な定義はともかく、子供にとってかなり強い説得力を持つ言葉といえます。すなわち、女の子たちは子供のころから女らしくすることを強要されていたと言い換えられます。これは、まぎれもなくいい顔を演出をするように周囲から指示されてきたことを意味します。大人になっていきなり止めなさいと言われても、それは困るということになりますよね。となると、女性のかわいこぶりは子供のころから与えられている権利といえるかもしれません。そう考えると、あちこちでかわいい自分を演じている人がいても不思議ではありませんね。フェイスブックやブログなどをみても、「少しでもよく見せる」傾向は女性に多いように感じます。

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